夏バテに対して、フィットネスが与える好影響
夏バテ対策!
今年ももうすぐ夏がやって来ます。
様々なイベントやレジャーなどの楽しみな反面、夏になると、どうしても「夏バテ」してしまうという人も多いのではないでしょうか。
特にここ数年は猛暑が続き、身体にかなり負担となってしまいがちです。
その夏バテ対策として最も重要な三本柱は、「栄養・睡眠・運動」
今回は、この一つである運動=フィットネスに焦点を当て、夏バテに対してフィットネスがどのような好影響を与えていくのかをお話ししていきます。
夏バテが起こる原因
一口に夏バテといっても、その症状は様々です。食欲の低下、身体が重く疲労感を感じる、さらには不眠や便秘・下痢など消化器系の症状が見られる場合もあり、また身体の倦怠感から何もする気にならず、ストレスが溜まるといったメンタル面への影響も生じます。
こういった症状は、高温多湿によるエネルギーの消耗によって起こるというのもありますが、もう一つ、自律神経の乱れというのが大きな原因となっています。
自律神経は、内蔵のはたらきや代謝、体温など、人間の体内の機能をコントロールしバランスを保つ重要な役割を持っています。
その自律神経が、夏場の冷房の効いた室内と酷暑の屋外との急激な気温差によって乱れ、はたらきが鈍くなってしまいます。
それによって、体温調整ができなくなり身体が冷えてしまったり、発汗しにくくなり汗として排出する老廃物が溜まってしまい、体内の循環が滞り代謝が低下します。
また消化器系機能の低下による食欲不振、不眠などを引き起こすこともあります。
それゆえに、夏バテの予防や解消には、自律神経のはたらきを整えるということが重要になってきます。
そこで最適なのが軽い運動、すなわちフィットネス活動です。適度に身体を動かすことで、自律神経が正常にはたらき体内のバランスを保ち、夏バテに負けない身体をつくることができます。
フィットネスの効果
さて、ここからは、フィットネスを日常の生活の中に取り入れることによってどのような効果があるのか、夏バテの諸症状に対しどういった好影響があるのかを見ていきましょう。
自律神経を調整し、身体の循環を良くし、代謝を上げる。
身体に負担をかけない軽度の運動、例えばヨガやピラティスなど呼吸を意識しながら行うエクササイズは、ゆっくりとした呼吸を行うことによって、脳を活性化し気持ちをすっきりとさせ、自律神経のバランスを整える効果があります。
また体内の血のめぐりを良くし、代謝アップにも繋がります。
ウォーキングやゆっくりとしたペースのジョギングなど体内にたくさんの酸素を送り込む有酸素運動も、発汗を促し、身体の代謝を上げる効果があります。
胃の動きを活発にし、身体が必要な栄養を欲する
運動をすることによって、胃の動きは活発になり、食欲を感じるようになります。夏バテの症状の一つによくある食欲不振も、適度な運動をすることによって解消されます。
特に、運動をすることによって、人間の身体はたんぱく質やビタミンなど、必要な栄養を求めるようになります。
例えば、ストレスが溜まったときなど、甘いお菓子やスナックなどのいわゆるジャンクフードばかりを欲するといった場合がありますが、これもやはりストレスにより自律神経のバランスが崩れてしまうことによるものです。
なので、運動によって自律神経も整うことにより、身体は本来必要な栄養を求めるようになり、バランスの良い栄養摂取を目指すことができるようになるのです。
質の良い睡眠をとることができる
適度な運動をすることによって身体は適度な疲労感を感じ、睡眠を求めるようになります。また、自律神経が正常にはたらくことによって、質の良い睡眠をとることができます。
寝る前に、ほんの10分ほどでも良いので、ヨガやストレッチなどのゆっくりとした運動を行うと、身体の凝り固まった筋肉をほぐし、心身共にリラックスした状態へと導きます。
そして、身体が質の良い睡眠をとることによって、その日一日の疲れを取り、翌朝スッキリとした状態で目覚めることができるのです。
フィットネスを取り入れ、規則正しい生活を。
冒頭でも述べましたが、「栄養・睡眠・運動」の三本柱が、夏バテ対策として重要なポイントです。そして、運動=フィットネスを生活に取り入れることによって、栄養と睡眠の摂取へと繋がっていきます。
またこれは、夏バテ対策としてだけではなく、年間を通して、健康に過ごすために大切なことでもあります。フィットネス習慣を普段の生活に取り入れ、必要な栄養と十分な睡眠をとるという規則正しい生活を続けることが、健康への一番の近道です。
暑い夏を迎える前に、自宅でのストレッチやラジオ体操、出勤時に一駅分歩く、など簡単な運動で良いので、普段の生活の中にフィットネスの習慣を取り入れて、夏バテ知らずの健康な身体を目指しましょう。