2022,06,27ヨガの効果

ヨガの効果が出るのはいつから?高めるために意識したいポイント

リラックス

ヨガの効果は、さまざまポーズと呼吸を組み合わせることで生まれます。リラックスやデトックスの効果で心身に安定をもたらすといわれていますが、ヨガの効果はある程度続けなければ得られません。ヨガは即効性のあるフィットネスではないので、一度や二度やっただけでは、効果を実感することはできないでしょう。

また、ヨガの効果をより高めるためには、ポーズや呼吸のほかにもいくつか意識したいポイントがあります。ヨガの効果がなかなか得られない、ヨガの効果をより高めて健康や美容に役立てたいと思っている方はこの記事を参考にし、実践してみてください。

ヨガの効果について

ヨガ

ヨガの効果は、医学的な観点からも注目されています。強い負荷をかけたり薬物に頼ったりすることなく、内観することで自癒力を高める。これがヨガの醍醐味であり効果です。

一般的に知られているヨガの効果は以下の通りです。

自律神経の安定

深呼吸

ヨガの大きな効果は、自律神経を整え心身をリラックスさせることです。自律神経とは、昼間に心身を活発にする「交感神経」と、夜間に心身を落ち着かせる「副交感神経」のこと。

この2つの神経がうまくバランスをとりながら働くことで健康が保たれますが、自律神経は過労や精神的なストレスなどによりバランスが崩れてしまい、心身にさまざまな不調をもたらします。

ヨガの基本である腹式呼吸では、体内に大量の酸素を取り込むので副交感神経が優位になり、緊張がほぐれます。さらに「幸せホルモン」と呼ばれる脳内の神経伝達物質「セロトニン」の分泌量も増えるので、情緒が安定し集中力が高まるでしょう。

血流の促進

リラックス

ヨガの効果には、体を温めることも挙げられます。

東洋医学において「冷え」は万病のもと。免疫力を低下させ、不眠や肩こり、便秘、むくみなど、さまざまな不調をもたらす大敵として位置付けられています。

ヨガの腹式呼吸で体内に酸素を大量に取り込むと、血液の流れがスムーズになります。血流が促進されると手足の先や内臓が温められるので、冷え性や肩こりも改善。女性に多い不定愁訴にも効果的です。

また、血流の促進により消化器官の働きも良くなるといわれているので、排出機能もアップ。便秘解消にも効果が期待できるでしょう。

筋肉や骨格を健康に保つ

ヨガ

ヨガのポーズには非常に多くの種類があります。これらのポーズは体の各部位ごとにアプローチ。もたらす効果もポーズによって異なっていますが、全身の筋肉を使うので、自然と鍛えられていきます。

インナーマッスル(体幹)を鍛えるポーズもあるので、体の歪みも改善。骨格を正常な位置に戻し、筋肉でそれをしっかり支えられるようになります。

ヨガの効果が出るのはいつから?

ヨガの効果は、一朝一夕で得られるものではありません。感じ方は人それぞれなので、ヨガの効果を実感できるタイミングには個人差があり、実感できるまでの期間は身体的・メンタル面においてもそれぞれ異なっています。

ヨガは即効性がないため、効果を実感するまでにはある程度の期間を要することを肝に銘じておきましょう。

不定愁訴の改善やダイエット効果を実感するには3ヵ月以上かかる

ヨガ

ヨガの実践目的で多いのが、ダイエットや美容のため。ヨガは有酸素運動に分類されますが、体重50㎏の20代女性が1時間ヨガを行った場合の消費カロリーは約150~200キロカロリーと、そう多くはありません(ただしホットヨガの場合は300キロカロリーと高い傾向にあります)。

よって、短期間で劇的な変化は望めないでしょう。身体面におけるさまざまな不調の改善を実感できるまでには、約3ヵ月~1年かかるといわれています。

心の安らぎやストレス解消の実感は早い場合も

ヨガ

一方、メンタル面での効果は身体面よりも早く得られる場合があります。人によっては、1回のヨガでも「スッキリした」「心が落ち着いた」という人も。メンタル面での効果を実感したい場合は、瞑想することを意識してみましょう。

ヨガは本来、苦しみから解き放たれるための修行法でした。自分自身とじっくりと向き合い冷静に客観視することで、感情のコントロールや円滑なコミュニケーションを図ることができるでしょう。

ヨガの効果についてはこちらの記事からも!

ヨガの効果を高めるためのポイント

ヨガの効果をより高めるには、継続性と時間帯に意識することが大切です。この2つのポイントは、ヨガの効果を実感するための近道となるでしょう。

頻度よりも継続が大事

ヨガ

ヨガの効果を実感するためには、短期間・高頻度よりも、長期間・低頻度をおすすめします。要は、量よりも質。特に初心者の中には、効果を早く得ようとして最初から頻度を上げてしまう場合があります。そうすると体を痛めるだけでなく、燃え尽き症候群(バーンアウト)にも陥ってしまいます。

初心者の場合はまず週1回から始め、体を慣らしながらポーズや呼吸法を覚えていきましょう。慣れてきたら、週2回にアップ。体質改善やダイエット効果を得たい人は、体がヨガに十分に慣れたうえで、週3回のペースで取り組んでみてください。

朝または夜にする

ヨガ

ヨガの効果を高める時間帯は、朝か夜です。

朝のヨガは、血行を促し、代謝をアップさせます。頭もスッキリし気持ち良く1日をスタートできるでしょう。対して夜のヨガは、副交感神経を活性化させるので、リラックス効果が高まります。疲労回復や安眠の効果も期待できるでしょう。

自分の体調やメンタルに合わせ、時間帯を選んでみてください。

食後1時間以内は避ける

ヨガのポーズには、体をねじったりうつ伏せになったりと、内臓を刺激するものがあります。食後すぐのヨガは消化器官を痛めてしまう恐れがあるので、注意しましょう。

また、ヨガは血流を促進する効果があるので、食後すぐのヨガは消化に必要な血液を分散させ、消化活動を鈍化させてしまいます。

ヨガは、食後1時間以上経ってからが鉄則です。

ヨガスタジオに通いインストラクターから指導を受ける

ヨガ

ヨガを実践する上で、動画配信サイトやアプリ、本などを参考にする人が増えてきました。しかし、自分一人では自分の動きをさまざまな角度から客観的に捉えることができません。「正しくポーズをとれているのか」「どんな風に体を動かしたら良いのか分からない」など、不安や疑問が出てくるでしょう。

そんなときは、ヨガスタジオに通い、インストラクターから直接指導を受けることをおすすめします。ヨガスタジオではインストラクターがお手本になり、数をカウントしながら一緒にポーズや呼吸法を実践します。自分の動きや呼吸法を細かく指導してくれるので、上達も早くなるでしょう。ヨガの効果もより得られやすくなりますよ。

まとめ

ヨガ

ヨガの効果を実感するタイミングには個人差がありますが、身体面においては約3ヵ月~1年、メンタル面においては、身体面よりももっと早く実感できる傾向があります。いずれにしても、ヨガの効果を高めるには頻度よりも継続することが大切。無理せず自分のペースで取り組みましょう。

ヨガ初心者はまず週1回からはじめ、慣れてきたら徐々にペースアップ。不調改善やダイエットの効果をより高めたい場合の頻度は、週3回程度がベストでしょう。ヨガの効果をより実感し高めたい人は、朝もしくは夜に行うことと、食後1時間以上は空けることに留意してください。