ヨガインストラクターの資格について種類・取得方法・難易度・費用をまとめて紹介!
ヨガのインストラクターを目指す上で、資格取得は気になるポイントです。ヨガの素晴らしさや健康効果を人に伝えるためにも、「ヨガインストラクターの資格を取りたい!」と思う人もいることでしょう。しかし、検索すると非常に数が多いため「違いや良さが分からない」という人もいるのでは。ヨガインストラクターの資格は、国内外において大小さまざまな民間団体から発行されています。
今回はヨガのインストラクターの資格について、種類や取り方、取得にかかる期間、費用などをまとめて解説します。国際的に知名度の高い資格から、短期間・低コストで取得できる国内の資格まで幅広く紹介しますので、ヨガのインストラクターを目指している人は是非参考にしてください。
そもそもヨガインストラクターってどれくらい日本国内にいるの?
ヨガインストラクターになる前にまずは知っておくべきこと。それは日本国内にどれくらいのヨガインストラクターがいるかです。
資格取得をされる方のほとんどは将来的にヨガインストラクターとして活躍することを考えていらっしゃると思います。実際に活動をする際にどれくらいのライバルがいるのかがわからないと、そもそも活動できません。ですのでまずはヨガインストラクターがどれくらいいるかを知っておきましょう!
ヨガインストラクターの数は年々増加している!
日本国内でヨガ人気は大きく伸びており、それに伴ってヨガインストラクターの数も急増しています。特に昨年から続いているステイホームの影響から、ヨガの資格を取得を検討している人は例年よりも増加したと言われています。
一説には日本国内のヨガインストラクター数は約一万人近くいるとされています。
ヨガインストラクターへのニーズは年々多様化、そして大きくなっている
人気が高まるにつれて、ヨガ自体が年齢や顧客ニーズごとに多様化し、様々な資格が誕生しています。国際的なライセンスから民間資格まで様々なものが現在ではあります。今回の記事でその一部を紹介していますが、それでも約10個近くあります。
顧客ニーズと自身の目指すインストラクター像を重ね合わせながら、自信が取得するべき資格をしっかりと選んで受講することが今後は求められると考えられます。
ヨガのインストラクターになるために資格は必要ない
ヨガのインストラクターになるとはいえ、特定の資格を取得する必要はありません。現在日本にはヨガインストラクターの国家資格はなく、誰でもヨガのインストラクターになることができます。しかし人に教える以上、ある程度の知識や経験が必要です。また、ヨガの実践と指導は全く別物なので、インストラクターとして働くには、分かりやすく人に教える指導力も必要です。
ヨガインストラクターの資格保有を採用条件にしているスタジオもある
ヨガスタジオでは、ヨガインストラクターの資格を保有していることを採用条件としていることがあります。条件としていなくても、資格保有者を歓迎または優遇としていることも。資格は、その人の能力を客観的に証明するものです。「ヨガインストラクターとして第三者から認められている」ことは、スタジオや生徒に安心や信頼を感じ取ってもらえるでしょう。
あなたはどっち?ヨガを教えたいのか?それともより学びを深めたいのか?
せっかく時間と費用をかけて講座を受講するわけですから、目的が定まっていないととっても勿体無いです。
ヨガインストラクターの養成講座を受講する方は2種類に分かれると言われます。それは”趣味としてヨガを広めたい人”と”仕事としてヨガを深く本格的に学びたい人”です。
皆さんはどちらでしょうか?それによって皆さんが取得するべき資格や、どこで学ぶのかも変わってきます。
どうしてヨガインストラクターになりたいの・・・?
ここでぜひ考えていただきたいのは、
“なぜあなたはヨガインストラクターになりたいの?”
ということです。
ヨガ人気の高まりで、非常に様々なヨガ資格が国内には存在しています。その全てを取得するのは非現実的です。
なのでヨガインストラクターとして資格取得を目指す場合は、
□自分自身がどんなインストラクターになりたいのか?
□どんな種類のヨガを教えたいのか?
などを決めておくことで、学習の効果は飛躍的に向上します。
ヨガインストラクターの資格の種類
ヨガインストラクターの資格は、日本国内だけでなく世界中で発行されています。そのためネット上には情報が溢れていて、「調べれば調べるほど分からない」という人もいるでしょう。ここからは主なヨガインストラクターの資格について、種類別に紹介します。
ヨガインストラクターの資格の種類は大きく3つ
ヨガインストラクターの資格は大別して、①国際的な資格、②国内の民間団体による資格、③流派ごとの資格、の3つの種類に分かれます。それぞれの取得方法・難易度・取得にかかる期間や費用について解説します。
国際的なヨガインストラクターの資格
世界共通のヨガ資格では、ヨガを網羅的に学ぶことができます。ヨガの歴史や哲学、ヨガ療法などについて本格的に学ぶことができるため、ヨガインストラクターとしてのステータスや信用度が上がります。
全米ヨガアライアンス認定資格(RYT200)
アメリカの非営利団体「全米ヨガアライアンス」が発行しているRYT200。ヨガ資格の中で最も有名で人気が高く、世界80ヵ国で通用するほどの国際的な知名度を誇っています。
【取得方法】
認定の養成スクールに入校し、認定試験に合格することで得られる。(※最近はオンライン講習を導入しているスクールもあり。授業内容はスクールによって異なる)
【難易度】
初心者でも比較的容易にチャレンジできる。
【期間】
短期集中(留学)…最短14日~1ヵ月
通学…数か月~約1年
オンライン(一部のスクールに限る)…約2ヵ月~4ヵ月程度
【費用】
約30万~60万
インド中央政府公認資格
1990年に、インド中央政府が公認したヨガ養成講座で、RYT200と並び世界的に有名な資格です。ただし、資格取得には厳しい条件があり誰でも取得できるわけではありません。その上3年間の有効期限があるため、常に技術を研鑽する必要があります。YIC(ヨーガ教師養成講座)、YTIC(ヨーガ療法士養成講座 )の2つがあり、YTICはYICを修了することで受講できます。
【取得方法】
日本ヨーガ・ニケタン(日本各地で開催)に入校し、実技試験と筆記試験に合格した上で卒業論文を書けば修了となる。(※オンラインで開催する場合もあり)
【難易度】
筆記試験・実技試験・卒業論文があるのでしっかりと勉強する必要がある。
【期間】
YIC(ヨーガ教師養成講座)…約1年間
YTIC(ヨーガ療法士養成講座 )…約2年
【費用】
YIC(ヨーガ教師養成講座)…約14万円
YTIC(ヨーガ療法士養成講座 )…約30万円
国内の民間団体による資格
国内のNPO法人や協会が発行しているヨガの資格です。種類も数も非常に多いですが、先に挙げた2つの国際的な資格と比べると、取得にかかる期間が短く費用も安め。難易度も低いので、インストラクターとしての第一歩としておすすめです。最近ではオンラインで実施しているスクールもあるので、忙しい人でも空いた時間に在宅で受講が可能です。ここでは国内で発行されている主なヨガインストラクターの資格を簡単に紹介します。
NPO法人日本ヨガ連盟 ヨガインストラクター
10日間でヨガのインストラクターを目指せる資格です。取得後は日本ヨガ連盟のヨガ講師として活動することができます。
・期間:1日6時間×10日間
・費用:約25万円(別途試験料、登録料が必要)
・全国の主要都市で実施。
社団法人日本ヨガインストラクター協会 マスターコース(3級)
ヨガのインストラクターを目指している人のための入門講座です。1級~3級(全て基礎と実技からなる)があり、3級のマスターコースは初心者でも目指せる資格です。
・期間:38.5時間
・費用:約77,000円(別途入学金54,000円と試験料、登録料が必要)
・各直営校にて実施。
一般社団法人全日本ヨガ協会 マスターコース(3級)
ヨガの本質を理解し、効果的な指導の育成を目的に作られた資格です。1級~3級があり、3級取得後は、認定スクールまたは教室でインストラクターとして指導にあたることができます。
・期間:36時間
・費用:約8万円(別途入学金50,000円と試験料、登録料が必要)
・認定スクールで実施。
流派ごとの認定資格
現在主流となっているヨガの原型はハタヨガといわれるヨガですが、ハタヨガからはさまざまな流派が生まれています。また最近では、マタニティヨガやホットヨガ、パワーヨガ、4DSヨガなども人気。専門性や特色あるヨガを極めたい人は、流派ごとの資格取得がおすすめです。ただし流派ごとのヨガ資格も非常に多く、取得期間・費用などもスクールによって大きく異なっています。ここではポピュラーな資格をチョイスして紹介します。
マタニティヨガインストラクター
ヨガを通して妊婦さんの健康をサポートするマタニティヨガ。妊娠中の体をよく理解した上で、妊婦さんでも無理なくとれるポーズを学びます。
・期間:3日~数か月
・費用:約2万円~10数万円
・認定スクールまたは全国主要都市で実施
キッズヨガインストラクター
子どもの心身の発達をサポートするヨガとして近年人気が高まっているキッズヨガ。楽しみながらヨガを学べるよう、子どもの発育に合わせてプログラムを提供します。
・期間:3日~5日
・費用:10万円前後
・認定スクールまたは全国主要都市で実施
シニアヨガインストラクター
ヨガの効果を活かしながら高齢者の運動機能低下を予防し健康増進を図るシニアヨガ。最近では老人ホームや介護施設でも取り入れられています。
・期間:2日~1ヵ月
・費用:6万円~15万前後
・認定スクールまたは全国主要都市で実施
どの講座を受ければいい?講座を選ぶ時の基準は?
ここまで上げたように、ヨガインストラクターとしての資格は多種多様です。そのため、多くの方はどの資格取得講座に申し込めばいいか悩まれるかもしれません。
ここからは何を基準に資格を取得すればいいのか?について簡単に触れておきます。
1、どんなインストラクターになりたい?
本稿の最初の方にも触れましたが、
”そもそも自分が何のためにインストラクターになるのか?”
”そしてどんなインストラクターになりたいのか?”
が決まっていないとどの講座を受講したらいいかは決めることができません。
例えばシニア層に対してヨガを行っていきたいと考えていればシニアヨガを学ぶべきですし、将来は国際的に活躍したいと考えているのであれば、国際認定のヨガライセンスを取得しておく必要があります。
もちろんインストラクターになるためには資格取得は必須ではありませんが、自信が今後どのような形で活躍していきたいのかを考えた時にどの資格を取ることが、自身の夢実現の最短ルートとなるのかを考えてみてください。
2、取得するためにどれくらいの時間的余裕があるか?
資格取得をするためには、一定の時間がかかります。長いものでは半年ぶり〜1年近くかかる可能性もあります。
実は、実際に受講はしてみたものの仕事が忙しくなったり、プライベートで大きな変化があったり、、、様々な理由で約2割程度の方は途中で資格取得を諦めてしまうと言われています。
□どのようなカリキュラムが、どれくらいの期間で取得できるのか?
□サボらずにしっかりと通うことができるのか?
□今だけではなく、講座期間中の勉強時間は確保できるのか?
ご自身の状況に合わせた形で、受講することができる講座を選ぶようにしましょう。
3、資格取得の後のアフターフォローは?
資格取得は、それがゴールではありません。その資格を活かしていきたいはずです。
そのためには、講座終了後のアフターフォローの充実は非常に重要です。
例えば
□講座終了後にレッスンを持たせてもらえる。
□講座終了後の定期的なフォロー講座がある
□活動し始めてからの悩みの共有ができるばがある
□再受講制度がある
などなど、かく講座や主催スタジオに応じて様々なものがあります。
受講する前から、講座終了後のことを考えるのは気が早いと思われるかもしれませんが、実際に活躍できるインストラクターになるためにもこの部分はとても重要です。
まとめ
ヨガインストラクターの資格、いかがでしたか?同じ種類でも多くのスクールから発行されており期間も費用もさまざま。選び方に迷うという人もいるでしょう。ヨガのインストラクターを本業とし、さらに独立開業を目指している人は、国際的な資格を取得すれば道が大きく開きます。ヨガの基礎を磨き、インストラクターとしての第一歩を踏み出したいという人は、国内民間団体の資格でも十分に活かすことができるでしょう。
いずれにしても、ヨガインストラクターとしての将来的な計画を立て、取得にかかる期間や費用も考慮した上で、自分に合った資格を選ぶことが大切です。資格によっては進級や更新の制度があるので、取得後のスキルアップにも役立つでしょう。